今までレンタルサーバーの移行についての手順概要や、必要となるテクニックやティップスについて触れてきました。いよいよWordPressのプラグインによるサーバー移行(引っ越し)の全手順です。完璧なやり方でこの通りやればまず間違いなくうまくいきます。
その前にWordPressの引っ越しでプラグインを使うべきかどうかについて書いておきましょう。まず第一にプラグインを使わない方法はまず無理です。失敗する可能性が非常に高いです。
完全にネットに書いてあるとおりにやっても全くうまくいきません。無理ゲーってやつです。その過程で元のサーバーにわけのわからないものをアップロードしてしまったりファイルのパスを崩してしまったりしてめちゃくちゃになる可能性もあるので止めた置いたほうが無難です。
サーバー移行の完璧なやり方ではAll-in-One-WP MigrationもしくはDuplicatorを使います。
このどちらかを用意して下さい。やり方は知っていますね?知らない方はWordPressの管理画面の左側にあるプラグインから上記の2つを検索して入れておいて下さい。とりあえずはAll-in-One-WP Migrationでいいです。All-in-One-WP Migrationではサイズ制限に引っかかって使えない場合にDuplicatorを使います。慣れていればDuplicatorの方が楽な可能性もありますが初心者向けなことからAll-in-One-WP Migrationを使ったやり方を中心に説明します。
引越し先のサーバーに迷っている人に
サーバーを移行したいけどどこに移行したいか迷っている方に参考までにお知らせしておきます。私はさくらのレンタルサーバーからCORESERVER(コアサーバー)に移転しました。やり方も同サーバーでのやり方を例に説明すると思います。ただどこでもそんなに変わらないはずです。
コアサーバーを選んだ理由
はじめ私はMixHost一択だなと思っていました。その理由はMySQLが無制限だったこと。さくらのレンタルサーバーやスターサーバーでは500円くらいのプランでMySQLが20個までだったのでWordPressを作れる個数の限度が近かったんです。私は20個位WordPressサイトを持っていますので。そのためmixhostにしようと思いましたが、mixhostの最安プランは880円でディスク容量150GBとサイト20個程度だと大きすぎるんですね。
私の使っているディスク容量は10GB未満ですよ…。というわけで「無駄だなあ」と思っていたところコアサーバーを見つけたわけです。コアサーバーのいいところを上げます。
- オールSSD
- MySQL無制限
- ディスク容量120GB
- 397円/月と低料金
見つけた時「えっ?」と思いました。「ディスク容量もこれくらいでいいし、MySQL無制限だし397円とかさくらのレンタルサーバーより値段下がってるじゃん笑」って思いましたよ。あまりにもちょうどいい条件で飛びつきました。しようしていて明らかにさくらのレンタルサーバーより速いですし今の所満足です。
CORESERVER(コアサーバー)を検討する方はこちらからどうぞ。
コアサーバーでスペックやディスク容量が足りない方はmixhostもおすすめです。
サバメモではコアサーバーでハマったポイントなども解説していきますのでコアサーバーを使用すればのちのちまで情報を得やすくなります。
サーバー移行の準備(旧サイト、移行前のサーバー)
サーバー移行に際しどのような手順を取るかをざっと書いた記事があるので目を通しておいて下さい。実際の移行である程度やり方が分かったら手引きの方を見ながらやるのがおすすめです。
注意点
All-in-One-WP Migrationの容量制限は1GBになっています。ネットの説明では32MBとか合ったと思いますが万が一制限がある場合は旧バージョンをインストールすれば512MBまでは使用できます。(ダウンロードリンク:https://downloads.wordpress.org/plugin/all-in-one-wp-migration.6.77.zip)
All-in-One-WP Migrationをインストール、有効化したものとして説明します。
注:All-in-One-WP Migration自体がバックアップですが、念の為旧サーバーでのバックアップは出来ているものとします。失敗しても全部自己責任なので了承の上読み進めて下さい。(ほぼバックアップは不要ですが)
サーバー移行用データエのクスポート
旧サーバーでやることは実に単純です。ほとんどデータのエクスポートだけです。ポイントがいくつかあります。
- プラグインの全停止
- データのエクスポート後念の為セキュリティ系プラグインだけ有効化
All-in-One-WP Migrationでの不具合の可能性を0に近づけるため一応プラグインは停止しておきます。All-in-One-WP Migrationだけ有効化した状態でデータをエクスポートします。
All-in-One-WP Migrationの容量制限(512MBにも)に引っかかってしまう人に朗報です。メディアファイルは除隊してエクスポートすることが可能です。テーマとプラグインも除外できます。そうするとファイルサイズは100MBくらいに減ると思います。データ制限内に収まる可能性が高いです。
やり方はやや上級者向けになりますがこちらに書いています。
All-in-One-WP Migrationをメディアとテーマ無しでエクスポート・インストールする方法
ほとんどの人はここまでする必要はないでしょう。
こちらをクリックしてエクスポートを行います。
All-in-One-WP Migrationのエクスポートの設定ですがファイルを選びます。
高度なオプションは通常はスパムコメントと投稿リビジョンにチェックを入れておけばいいです。容量問題なければ全部チェックなしでもOK。
容量制限に引っかかる場合はここで設定できますが詳しくはこの記事にて。
(高度なオプションの赤のところは自分でダウンロード、アップロードできればチェックしてもいけます)
ここでDOWNLOADをクリックするとダウンロードされます。ダウンロード先のパス(保存場所)は覚えておきましょう。
エクスポート出来ましたか?
※さくらのレンタルサーバーの方は移行前にSSL化プラグインを削除しておくのもおすすめです。私は移行が削除していましたが移行後間違って有効化すると移行先のサイトでサイトが表示できなくなる可能性があります。
ここで旧サイトのセキュリティ系プラグインを(使っている方は)有効化しておいて下さい。サーバー移行で旧サイトのセキュリティが必要になるかですが、自分のブラウザでもクッキーやキャッシュの影響でDNS切り替え後も旧サイトにアクセスできるのがわかります。これをブックマークしていた他人がやったとしたら?旧サイトにアクセスする可能性があると考えます。
旧サイトではここまでやれば大丈夫です。もう永遠に用なし…のはずです。一応そのままにしておきましょう。
移行先のサーバーでの手順
コアサーバーを例に説明します。
移行先のサーバー(以下新サーバー、新サイトとします)でやることは次のとおりです。
- ドメインの登録
- データベースの新規作成
- WordPressのインストール
- サイトの登録(同時にSSLの設定)
さくらのレンタルサーバーに引っ越す場合はドメインの登録、データベースの新規作成、WordPressのインストール、SSLの設定です。ほとんど同じです。
※よくコアサーバーはWordPressの自動インストールがないという表現を目にしますが、インストール画面でデータベースの名前などを入力する画面が出るだけです。ほぼ同じです。
コアサーバーの管理画面はこれ。
ドメインの登録
コアサーバーのダッシュボード左にあるドメイ設定より行います。
ドメイン一覧のページの右にあるドメイン設定の新規作成をクリックすると左の登録画面になります。wwwありなしはそれぞれ自由です。Aレコードのチェックは後でされますので今はしてもしなくても同じです。
ドメイン名を入れてドメイン設定を新規作成するをクリックして下さい。これでドメインが登録されました。
Aレコードがコアサーバーを向いていない場合失敗します。DNS設定を見直して下さい。
WordPressのインストール
コアサーバーの場合はサイト設定>ツール/セキュリティー>CMSインストールから行います。CMSインストールでWordPress5.1をクリックすると。
これでインストールされました。サイト設定後かインストール時点が忘れましたがコアサーバーではサーバー状にドメインと同じフォルダが出来ます。これがWordPressのインストールディレクトリです。コアサーバーでのWordPressのインストールはまだ終わっていません。サイトにアクセスすると一番始めだけデータベースの設定とIDなどの登録があります。この手順は跡で行います。
サイト設定
コアサーバーではここでSSLなどの設定を行います。
サイト設定>サイト設定の新規作成で左の画面が出ます。空欄のところのはそれぞれのIPが本来は表示されます。
サイト設定の上の方に画面に入っていませんがドメイン名を指定するところがあります。ここは設定したいサイトでドメイン名設定したものがドロップリストで選べますので選択して下さい。
転送設定と同期設定はなしでいいです。
ここですることは無料SSLにチェックすること。
最新のphpバージョンにチェックすることなどです。phpのバージョンは最新でいいと思いますが不具合が出る場合は下げる必要もあるかもしれません。
以上で新サイトでWordPressを表示できるようになりました。(初回は設定があります。)
IPの切り替え
試しにサイト設定のドメインをクリックするとサイトへのリンクがありますのでクリックしてみましょう。(通常のURLなのでブックマークから言ってもいいです)
あれ・・・なんか遅いぞ。この重さは・・・。
そうです。ここがハマりポイントです。
DNSが切り替わっていても旧サーバーのサイトにアクセスしてしまうことがあります。
この原因はブラウザのクッキーによるものと単にまだDNSが切り替わっていない場合があるようです。ここはハマりどころですから注意して下さい。DNSがきり割ってなくてもパソコン上でIPを指定して新旧のサーバーにアクセスすることが出来ます。そのやり方を説明したページがあるので同時に開きながらこの記事を読み進めて下さい。現にハマっている方は目を通してから戻ってきて下さい。
新サイトでWordPressのインストールを完了させる
インストール時にMySQL(データベース)の設定ができるレンタルサーバーではこの手順は不要です。
新規にインストールしあとの自分のサイトにアクセスると次の画面が表示されます。
上から順に説明します。
データベース名とユーザー名は同じでコアサーバーのデータベースの画面で見れるものです。
データベースの新規作成時に設定したパスワード’(WordPressのログイン画面とは違います。)を入力。
データベースのホスト名とテーブル接頭辞は特に変えなくてOKです。
データベースの設定が成功すると次にサイトの基本情報を入力する画面になります。おそらくここのユーザー名とかパスワードは後で上書きされるため適当でいいと思いますがもっと簡単な方法があります。
それは普段使っているブラウザと同じブラウザでプライベートブラウジング(シークレットウィンドウ)でログインすることです。このやり方だとすべて自動入力されます笑
サイトのタイトルも上書きされるので抵当でいいです。
以上で完全にインストールは完了し新サイトにアクセスすることが出来ます。この時点での震災とは当選ただのインストールsいたてのWordPressです。
All-in-One-WP Migrationをインストール、有効化
データをインポートするために新サイトでもWordPressをインストール、有効化します。
そしてこんどは先程のメニューからインポートをクリックします。
ここにさきほどエクスポートしてダウンロードしたファイルをドラッグすると…。
上書きされますよとポップアップがでるので、(OKなので)開始を押します。
以上で無地インポート出来ました。これでサイトは新サーバーで元通りになっているはずです。(私の経験では1サイトだけ背景画像がなくなっていたのがありましたが後は完全に移行されていました)
サーバー移行直後にやること
まだ完全に移行は完了してません最後に2つすることがあります。
- パーマリンクの再設定
- プラグインの有効化(不要なものは削除)
パーマリンクは管理画面からアクセスると以前と同じだと思いますがもう一度何もしないで設定します。これにより.htaccessが更新されるようです。
プラグインはさくらのレンタルサーバーから移行した方は忘れずにSSL化プラグインを削除するようにしましょう。ここで有効化するとせっかく移行したサイトが表示できなくなる可能性が高いです。
※私の環境ではたまたまかもしれませんが、新着記事がホーム画面に表示されないことがありました。外観からメニューを再度設定し直すと直りました。
これでAll-in-One-WP Migrationによるサーバー移行は完了です。後日Duplicatorでのやり方を追記します。
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